飛行開発実験室 創造演習結果 忍者ブログ
飛行開発実験室
電動RC飛行機の製作を中心に、 模型・電子工作、その他の趣味について なんとなく書き連ねていきます。
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発表は優秀賞をもらいました。
最初から賞狙って、想定以上の成果出して、もらうもんもらったので、勝利の味は格別です。
最終報告書は今週に締め切りがありました。以下コピペ。


プロペラ後流偏向によるSTOL機の開発


1.はじめに

プロペラ後流偏向とは推力偏向の一種である。安価なブラシレスDCモータやESC、リチウムポリマー電池の普及が進んだ現在、プロペラ後流を尾翼で偏向しポストストール制御を行うRC電動飛行機の例は数多くあるが、それを主翼の高揚力装置に用いてSTOL(Short Take Off and Landing)化を図るのが本研究のテーマである。この方式の利点は、リフトファンやティルト機構などを設けることなく、制御機器を含めてほぼ一般的な機体構成で実現できる点で、主尾翼をプロペラ後流中に配置することで高迎角時にも失速を防いで揚力・制御性を確保し、単純フラップを上下するだけで幅広い速度域での飛行が可能となり、またペイロードを増加できる。


2.設計思想

表1に機体仕様、図1に概観を示す。創造演習という限られた時間・予算内で取り組むため、多少の性能低下より低コスト化を優先した。例えば、尾翼は両紙スチレンボード、主翼は発泡スチロールのテンプレート熱線切り出しである。主翼はプロペラ後流に覆われるよう翼幅を短くした。水平尾翼にはロール制御のためにエレボンを採用した。地面効果翼機を意識し、両主翼下面を胴体で隔ててロール安定を、大きな水平尾翼でピッチ安定を地面付近で高めた。降着装置は首脚ステアリング三輪とした。度々の墜落が予想されるので、部品強度を確保、テープ留めヒューズの多用、修理性に配慮し、プロペラは胴体先端、主翼端、車輪を結んだ面内に収めている。

表1 機体仕様
--------------------
・全長 120cm    
・翼幅 60cm
・主翼面積 13.8dm2
・主翼アスペクト比 2.6
・全備重量 450g
・主翼面加重 32.6g/dm2
5ch,2アンプ,6サーボ
ラダー&ステアリング2・エレボン2・フラップ2
モータ:Waypoint E2205-36(kv1770)
プロペラ:GWS-EP7060
電池:Hyperion LVX800-2S(7.4v)
--------------------


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図1 機体概観
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